「例え、そばにいても家族の愛情って大事だと思うんです。」
「ママ…あたし…。」
梓が母親に、話しかけた。
「友情を、壊そうとしたのは嫌な事だよ。例えママでもね…。でもね…美音のいう通りだとおもうんだ。」
梓がこんなに長くしゃべるのは久しぶりだろう。
「ママ…あたし…ママに、見て欲しくて頑張った。でも…あたしを見てくれなかった…。」
「……。」
「ママ…見てよ…。あたしを見てよ…。パパは、いないかもしれない…。でも…あたしがいるんだから…。」
「梓のお母さん？梓自身を見てあげてください。」
「ええ…。ありがとう…美音ちゃん…。」
梓の母親は帰って行った。
「美音…ありがとう。」
「どういたしまして。」
梓も帰って行った。
