梓サイド













あたしは委員会帰りに美音のいる屋上に来た。








「あのね…。」



真剣な顔をして話し出した美音。


何だろう?








「私…。」







言い出した途端、急に風が吹いてきた。

あまりにも強いから、目を閉じてしまった。



「きゃあっ?!」


なんという情けないあたしの声…。








風が止んできたので、目をそっと開けた。

















視界に入ったのは、見た事もない髪の毛…。