「さっきから…聞いていましたよ?」
私は…話し出した。
「何を?」
猫なで声で、話す梓の母親。
…イラッ!
そんじゃ…私も猫をかぶるか…。
「梓のお母さん?」
「美音…!?」
梓は、私がいきなり猫かぶりの声を出すからびっくりしていた。
だって…いつもより甘ったるいもんね。
「梓は…オモチャじゃありませんよ?」
「あなたに何が分かるのかしら?入院中の美音ちゃん?」
母親の方が一枚上手か。でも、私も負けないよ。
「確かに梓の生活の事は知りませんよ?でも、私は…梓の友達ですから。」
言い切ってやった。
「あの…。」
オドオドしながら、梓が話しかけてきた。しかも、小声で…。
私しかわからない声だった。
「そのままでいい…と…言いたいけど…。」
…梓?
うなだれたまま…しゃべろうとしない梓。
何だろう?


