梓は、目をまん丸にして、涙の跡を拭わずに笑ったんだ。 「そうだよね…。本当にゴメンね。美音…。」 「ううん…。大丈夫だよっ!」 私たちは、病室で笑った。 お母さんは、ホッとしたような顔で私たちを見守っていた。