「まぁ、それはおいといて…。」
おいとくんかいっ!?
「さっきも言ったように忘れちゃったから…美音のことを信じられなくて…。」
泣きそうな顔をして言ってる梓。
私は何も言わない。
だって、これは…梓の気持ちだから…。
「美音が飛び降りた時、あたしは…辛かったの。
っていうか、親友をなくしちゃうのかって…。」
いつの間にか、友達から親友になってるし…。
「あたしのそばにいつもいた美音がいないだけで苦しかった。いつになったら目覚めるんだろって…。あたし…どうしたらいいか分からなかったんだ。うろたえちゃって…。」
いつもは長く喋らないのに…。
何か…梓に悪いけど…飽きてきちゃったよ…。
あくび出そう…。
「美音ッ!」
「はい!?」
いきなりでかい声で私を呼ぶもんだから、眠気がどっかに行っちゃったよ…。
寝たい…。


