「っていうか、ここでしょ?美音の家。」
「あっ。うん。ありがとう。」
「別にいつもだから。」
梓は笑って言った。
「梓っ!」
「うん?」
私は、帰ろうとする梓を引き止めた。
「どうした?」
「あのさ…。明日の放課後空いてるかな?」
「明日?委員会があるけど…。その帰りでいいなら…。」
「本当っ! ならっ、屋上で待っているから!」
「わかった。じゃ明日の放課後屋上で!」
「うんっ!バイバイ。」
私は手を振って梓を見送った。
「ただいま。」
「おかえり。」
「ただいま。お母さん。」
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