私の右隣には、荒川 梓 (あらかわ あずさ)。
この高校に入ってはじめてできた友達なんだ。
クラスは一緒の1-Aで隣の席同士なの。
梓は、黒い髪の毛で、目は、少し茶色で、鼻はスッとしている。口は少しぷっくりピンクに膨れている。
「って言うか、あの先生ムカつくんだけど…‼」
「あの先生って、轟(とどろき)先生のこと?」
「他に誰がいんの!?」
「すみません。」
轟先生は、社会の先生。
世界史の先生なんだけど、男でヤンキーっていう感じ。
耳にはすごい数のピアスがあるしね。
だから皆には"ヤンキーの世界史"って呼ばれてる。
「何でいっつもあたしを指すわけ⁈」
「それは梓が頭いいからじゃないの?」
「あり得ないねっ!」
きっぱりと、否定された。
梓は、美少女だけじゃなくて、頭もいい。いつも、2、3位ぐらいに入っている。
学年でね。
いーな。


