そして…あの事件から二週間経った。
いつも、隣にいて…。
ずっと笑っていて…。
幸せそうな顔をしていた美音は…。
未だに目覚めない…。
美音…。
「あのッ…。梓ちゃん?」
オドオドしながら話しかけてきた。
“ビクッ!”
怖い…。
なんか言われるの…?
後ろを見たら、茶色のストレートの髪に、目は黒。鼻はスッとしている。口はリップがかけられている。
黒いガーディアンを羽織っていて、中は、レースのティシャツ。ズボンが履いてある。靴はブーツだ。
「ちょっと…いいかな?」
「はい…。」
あたしは…女の人について行った。
誰?
でも、あたしの名前を知っている。
⁇
わかんない…。


