俺は、泣いた。 子供のように、ただ泣いた。 七瀬がいなくなったことが悲しくて、七瀬を助けられなかったことが悔しくて。 泣いて、泣いて、泣いた。 泣いている自分が嫌になった。 七瀬のことを助けられなかった自分が、嫌になった。 七瀬の笑顔を守れなかった自分が嫌になった。 こんな俺に、水瀬を育てる資格があるのだろうか。 育てられるのだろうか。 俺が育てられる訳が無い。 自身なんか、少しもないし。