love letter ~顔も知らない母からのメッセージ~



満へ

これを読んでる頃には、私は死んでいるでしょう。

もっともっと、満と暮らしたかった。

もっともっと、デートとかしたかった。

もっともっと、笑いあいたかった。

もっともっと、満のそばで笑っていたかった。

もっともっと、満のこと好きになりたかった。

もっともっと、水瀬と満と三人で暮らしたかった。

私は、結局、水瀬に、胸をはれる親になれずに、死ぬことになりました。

仕方ないよね。運命だもん。

でもね、私は、


もっともっと、生きたかった。

死にたくなかった。

知ってたんだ。

ながくないこと。

だからかな。

強がっちゃったんだ。

どうせ死ぬなら、カッコ良く死にたかった。だって。

私は新見七瀬だから。

私は、泣き虫の秋月七瀬じゃないから。

だから、カッコ良く生きて、カッコ良く死にたかったんだ。