love letter ~顔も知らない母からのメッセージ~


「まぁ、満には、一番あう仕事かもな。そうかもな。愛想はないけどっ‼」

「そうね。一番似合う気がするわ。驚いたけどっ‼」

「うん。そうよ。似合うわ絶対。奥さんいるけど‼」

「いいんじゃね?俺のライバルになるってだけだけどっ‼」

一気に、4人が話す。聞こえねぇ。

意味わかんねぇ。

俺はfreshとったら、なんにも残らなかったんだなと

痛感しただけなのに。

「満には、この仕事以外できないよ。上司とか嫌いでしょ、興味ないこと、できないでしょ、プライドが高いから、営業なんて、もってのほか。結局、実力がものをいう、芸能界しか合わない。」

七瀬が、にっこりというが、褒め言葉じゃねーぞ?それ。

貶してるのか………

「それに、満は努力家で、何よりも歌と踊りと演技を楽しんでるから、それ以外の職業は向かない。」

「七瀬。」

俺はギュッと、七瀬を抱きしめた。水瀬こみで。

「満ー、水瀬が潰れるー。」

「潰れない。」

そう言って七瀬をはなし、

そっと口付ける。

見せつけ。

「見せつけんなーっ‼」

郁馬が、俺に笑いながら言った。

俺はニヤリと笑う。