「水瀬ちゃーん。よろしくねー?」
柊花が、水瀬に話しかけると、水瀬は、柊花の手を握った。
小さな手でしっかりと。
俺は、これから
七瀬とともに、この小さな手を守らなくてはいけない…。
「俺も子供欲しいなー。ねぇ、千鶴?」
「私は、もう少し二人でいたいわ。」
って、
「お前らいつから付き合ってんだよ⁉」
「「2年前から。」」
2年前……⁈
俺だけ知らなかったみたいだし…。
「翔希たちは、どうなの?」
「あたしたちは、まだまだ先よ。あたしは仕事をやめて、大学の勉強に専念しないと。」
「俺は、俳優に挑戦したいしな。」
千鶴も、作詞作曲家として、成功し始めているし、確かに、それぞれの道へ進むときなのかもしれない。
「俺も、俳優に挑戦する。」
「は⁈」
俺は、今は無職の状態。
freshを解散してから、俺たちは、事務所に仮登録となり、更新すれば、登録される。
でも、俺と七瀬は、仮登録のままだった。
千鶴は作詞作曲家として、翔希は、俳優として、登録し直していた。
柊花は、女優として、登録はしているが、就職したら、やめるという約束らしい。
郁馬は、そもそも、大学なんて行ってないし。
確か、執事喫茶って奴を、運営し始めたとか。
よくわかんねぇけど。

