そんな毎日を過ごしていた。
ただ、毎日、歌って踊って、演技して。
そんな毎日を。
七瀬に対する、イジメもなくなり、本当に平和な毎日を過ごしていた。
平和でもの足りないような、でも、歌えて満足してるような。
そんな毎日が、5年ほど続いた。
俺が、20になった時だった。
七瀬は、19になっていた。
七瀬は、妊娠していた。
紛れもなく、俺と、七瀬の子供。
七瀬の、ご両親にも、俺の両親にも、反対されてしまった。
まだ、若いのに。
と。
でも、なぜだか、睦月さんが見方になってくれ、
渋々だが、七瀬のご両親も、俺の両親も、生むことを、納得してくれた。
もともと、結婚までは、反対していなかったらしく、何も言われなかったが、20になる前と言うことで、反対されていたらしい。
freshのみんなにも、直ぐに
報告した。
ちょうど潮時だと翔希が、言い出し、俺たちはそのまま解散することになった。
嫌だった。
「たとえ、解散しても、俺たちは仲間だろ?」
翔希の、その言葉がなかったら、俺はきっと、子供のように、嫌だと、叫び続けた気がする。
「ごめんね…。」
七瀬は、誰よりfreshが好きだったから、解散のことを自分のせいだと攻めた。
「七瀬のせいじゃないわ。ちゃんと、子供産んだら、あたしにも、だかせてよ⁈えっと、七瀬、満、七瀬のご両親、満のご両親、睦月さんのあとで、8番目?」
「オッケー」
柊花が、気を使ってるのか、使ってないのかわからないが、とりあえず、ふざけると、七瀬も、いつもの調子に戻った。
「ね、また、落ち着いたら、復活しよう?アイドルじゃなくて、歌手として、一からやり直そう⁇」
柊花の言葉に、俺も、郁馬も、翔希も、七瀬も頷いた。