「歌詞は、明日までで⭐」

絶対、無理だろう。


できる方がおかしい。

「ぁ、言ったのは、僕じゃないよ。千鶴だよ。」

「千鶴⁈」


あいつは、やっぱり鬼だ。

やっぱり、怖い。

あいつに、告白してる、郁馬は、Mなのかもしれない。

「ムリ⁇」

なんで、湊さんが上目遣い使うんだよ⁉

しかも、可愛らしい。


七瀬には、劣るけど。

「やりますよ……。」

それだけ言うと俺は隅っこにある席についた。

二つ席があるそこは、俺と柊花の、歌詞を書く場所。

みんな、使うけど、大抵は、俺と柊花が、歌詞を書いている。

「満、手伝えることあったら、言ってね♥」

七瀬の言葉に頷きつつ、俺は考えているふりをした。


でも、考えれば考えるほど、出てこない。

それは、スランプとかじゃなく、純粋に言葉が浮かんでこない。

浮かんでも、夢には関係ない言葉、