睦月さんは、いいとも悪いとも言ってない。

反論の暇がなかったようだ。

俺と七瀬、柊花、郁馬にも、反論の余地は無かったけど。

まぁ、いーか。

「僕と、七瀬、満でグループも作りたい。その日限定のグループ。あと、柊花と、修二、翔希の3人と、睦月と、郁馬。」

歌わせてくれるようだし。

文句なんて言えないよな…。


バックで踊るだけじゃなさそうだし。
「仕方ないっすね。」

「湊さんが言うんだからオッケーしなきゃね。」

「まぁ、あたしも一度、kingのコンサートは行ってみたかったし。」

俺、七瀬、柊花の順に言い、郁馬を、見つめる。

「えっと…。マドレーヌに気を取られて聞いてなかった。」


説明に入ったのは、翔希だった。

翔希が、説明している間に、俺たちは俺たちで計画を立てる。


「まず、僕たちの曲は千鶴に頼む。で、歌詞を、満に頼みたい。」


俺が、歌詞を…。

書きたい。書きたい。

俺は歌詞を書きたい。

「書きたいです。」

「良かった。ぁ、テーマは夢ね。」


夢がテーマの歌……。

俺に書けるだろうか。

いや、書くんだ。書かなきゃダメなんだ。

俺にしか書けない歌詞を書くんだ。