いつの間にか、俺は眠っていたらしく、目が覚めると、事務所の、そばだった。
「起きたか。満。」
「倉沢さん、」
「起きたなら、荷物持って、
事務所、行ってくれ。車をいれてくる。」
俺は軽く返事をして、歩き出す。
太陽の光が、空一面を赤く染め出していた。
「七瀬、タカラモノTVどうだった⁇」
入ると同時に湊さんの声が聞こえた。
「んー、ふつー。」
普通ってなんだよ…と、心の中で突っ込む。
「まぁ、タカラモノTVって言っても、ファンへの感謝特集っすよ⁈俺の、Thanks toと、七瀬の、5stars歌って終わりっすから。」
「郁馬は⁇」
帰ってきてないのだろうか…。
「シャワー室。」
「なんでだよ…。」
「コーヒー浴びたのよー。」
コーヒー浴びたって、どうやって⁈
話しているうちに、郁馬も、出てきた。
あとは、柊花だけだ。
「柊花が、一番忙しいよね。」
「俺たちの方が長いのにな。」
七瀬と、翔希は、少しさみしそうに笑った。
確かに、最近はバラバラに仕事することが多いし、柊花の、ドラマの撮影や、ソロの割合が高い。
もともと、fresh自体、早く曲を出すことで有名だったけど、その合間にさらにソロを出す柊花は、、一番忙しいし、柊花のおかげでドラマの主題歌が、回されてると言っても過言じゃない。

