love letter ~顔も知らない母からのメッセージ~



「七瀬に⁇」

「当たり前っす。」

あのセリフは、七瀬へのメッセージであって、睦月さんへの挑戦状。


「聞いた⁇修二。」
「聞いたよ。湊。」

俺は睦月さんに向き直る。

「聞いたからな⁇七瀬、不幸にしたら、地獄の果てでもそれ以上の不幸を与えに追いかけてやる。」

怖っ…。

追いかけられるのが、一番の不幸だと思うのは、俺だけか…⁈

「うわー、追いかけられるのが一番不幸じゃん。」

「だな。」

あー、この二人、なんか、睦月さんの扱いひどいよな……⁇

何でか知らないけど。

「俺に追いかけられること⁈不幸じゃねぇって。俺様直々に、追いかけていただけるんだぞ⁈むしろ、幸せすぎて怖いだろ⁈」

「それを真顔で言える、お前が一番幸せだな。」


まぁ、なんだかんだ言って、睦月さんには認められたみたいだな。

うん。

大丈夫だ。