love letter ~顔も知らない母からのメッセージ~


「はい。」

俺が、準備と称し、別室に移ってる間、3人でトーク中。

別室に移り終わると、湊さんの声がする。

「満ー。準備オッケー⁈」

「ッス。」

俺のソロの音楽が流れ出す。

俺が書いた詩に千鶴が曲をつけた。

♪My little lily

揺れる黒く長い髪
それは、君の要。
君の長い髪に
触れてしまいそうになる距離

いつもなら、満足できるのに、
今日は満足できないようだ、
いつの間にか君のこと
好きになりすぎていたのかもしれないな

なぁ、触れちゃダメか
君のその髪に、頬に唇に
君が好きな気持ちなら、
本物なんだ。
だから、君に触れさせてくれ。

君に愛を誓うから




歌い終わって目を閉じる。

「I'm deeply in love with my sweet princess.」

そう言って、目を開けて一瞬ウィンク。
かなりの人数が騙される予定。

俺の愛想笑いってやつに。

「満ー、ありがとー。戻ってきてー。」

とりあえず、返事をし、俺はスタジオを移動する。

すんなりと迎え入れてくれる、湊さんと修二さん。

怖い顔してる睦月さん。


あぁ、慣れねーな…。

睦月さんの怖い顔。

「最後のはどういう意味?」

「あぁ、アレは、『俺のお姫様を深く愛してる。』って、意味っす。」