love letter ~顔も知らない母からのメッセージ~



「満‼何言ってんのよ‼」

「最後まで聞け七瀬、」

俺の言葉に七瀬は、ゆっくりと振り向く。


「好きじゃないんでしょ?満が本当に好きな人と幸せになればいいじゃない。」

七瀬の目には涙が溜まっていた。

「愛してる。」



「え⁈」

七瀬の顔が真っ赤になっている。

でも、それ以上に俺の頬が真っ赤になっているのがわかる。

「も、もう一回…。」

七瀬が、顔を真っ赤にしながら、俺の前に指を出す。

「こっ、これで最後だからなっ⁈」

ゆっくりと口を動かして行く。

「愛してる。」

ガサガサ後ろから音がした。


「七瀬ぇーっ‼おめでとーっ‼」

「へ?柊花‼」

「俺、まだ、柊花に愛してるなんて、言ったことねーけど。」

「俺はよく、ベッドの中で女の子にいうけどねー?」

freshのメンバーが、俺たちの周りにかけて来る。

「な、聞いてたのか⁈」

「「「もちろん。」」」

七瀬に、気づいていたか問うと、にっこり、唇に人差し指をつけ、首を傾げる。

気づいていたらしい。

「ま、これで、満は七瀬から、離れられないわね。」

「一件落着だなっ。」

郁馬、にっこり笑ってるけど、何にもしてねぇだろーがっ‼

「色々めんどくせぇし、もうそろそろバラすか⁇」

翔希が、面倒くさそうに言う。

でも、まだ、中学生だろ⁈お前らは。

だからまだバラさないんだろ⁈

「いいんじゃない?」
柊花も、ニコッと笑って言う。

芸能界で、いや、日本全国で俺と七瀬が付き合ってることは有名だ。もちろん、柊花と翔希も。

そのせいか、ファンが一番多いのは、郁馬だけど。



まぁ俺は興味ないけど。