love letter ~顔も知らない母からのメッセージ~


「七瀬のこと、仲間って思ってたのは、あたしだけだったの⁇」

柊花は、それだけいうと、

背中を向けた。

「柊花、私はただ、その、」

俺は、柊花の腕をつかんだ。

「何よ。満。」

後ろを振り向いたまま、俺に、言う。

「翔希、呼んできてくれ。郁馬も。」


きっと、柊花も、俺も七瀬も、感情的になりすぎているんだ。

だから、わからなくなっているんだ。


どうするべきなのか。

なぜ、こんな風になったのか。

すべてが。


わからないんだ。

「満、お願い。こっち向かないで。私は汚いから。」

「さっきから、汚いしか言ってないけど、何がきたないんだよ。」

出来るだけ、冷静に返した。

「傷だらけ。赤や青の醜いアザだらけなの。血まみれで。人に見せられるような肌じゃないよ…。」


俺は、後ろからギュッと抱きしめた。

「七瀬は、綺麗だ。俺が認めた女なんだからな。」

「満は私のこと、好きなの⁈私は大好きだよ‼でも、いつもそう言うのは私じゃん。私が、好きか聞くとあぁ、って一言だけ‼」