「七瀬のこと、仲間って思ってたのは、あたしだけだったの⁇」
柊花は、それだけいうと、
背中を向けた。
「柊花、私はただ、その、」
俺は、柊花の腕をつかんだ。
「何よ。満。」
後ろを振り向いたまま、俺に、言う。
「翔希、呼んできてくれ。郁馬も。」
きっと、柊花も、俺も七瀬も、感情的になりすぎているんだ。
だから、わからなくなっているんだ。
どうするべきなのか。
なぜ、こんな風になったのか。
すべてが。
わからないんだ。
「満、お願い。こっち向かないで。私は汚いから。」
「さっきから、汚いしか言ってないけど、何がきたないんだよ。」
出来るだけ、冷静に返した。
「傷だらけ。赤や青の醜いアザだらけなの。血まみれで。人に見せられるような肌じゃないよ…。」
俺は、後ろからギュッと抱きしめた。
「七瀬は、綺麗だ。俺が認めた女なんだからな。」
「満は私のこと、好きなの⁈私は大好きだよ‼でも、いつもそう言うのは私じゃん。私が、好きか聞くとあぁ、って一言だけ‼」

