love letter ~顔も知らない母からのメッセージ~

俺はその言葉に納得する。七瀬ならいいそうな言葉だ。

しかもにっこり。

「お皿とか、割ってませんか⁇お兄ちゃん、家でお皿洗うと必ず1枚割るんですよ⁈」

睦月さんのことを毎回バラすのが日課。

だから、俺も楽しみだった。

七瀬と二人っていうのが、好きで、睦月さんの秘密を知って、脅す材料が出来たことに喜んで。

そんな毎日。幸せだった。

柊花に、この位置を取られるんじゃないかと思った。

それが不安で不安だった。

でも、案外、七瀬は俺を頼っていてくれたようで。それがわかるのがなんだか嬉しかった。

仕事では、柊花と、いても、帰りは必ず、俺の方にきてくれた。

笑顔で、俺の大好きな笑顔でよってきてくれた。