それから、3年間小学校一年生くらいまでは、俺や湊や修二にまとわりついてたけど、
小学校2年生くらいからは年相応の女の子になった。
友達と兄なら、友達を迷わず優先する。
「お兄ちゃん、私、お友達と遊びに行くから!」
「・・・友達?」
「うんっ!翔希君!お兄ちゃんと同じくらいかっこいいよ」
俺は内心、友達ができてよかったと思った。
いつも俺たちに引っ付いていたやつだから。
「あとねぇ、満君っていう、男の子!!お兄ちゃんほどじゃないけど大きくて、筋肉質でかっこいいよ。」
たいてい男の子だった。
たかが小学生に負けてられるかっ!と心で突っ込みつつ、七瀬に笑いかける。
「それからねぇ、中村千鶴ちゃんって女の子!!ちーちゃんっていうんだけどねぇ、可愛いの!!ちょっと毒舌なんだけど・・・。」
女の子の友達もできたようで嬉しかった。
~・~・回想 end・~・~