「満は話しにくいだろう。俺が話す。」

「お義兄さん。」

伯父さんが話し出した。

「そうだな。先に終わりを知っといたほうがいいか。昔のことが先がいいか。」


「・・・最初から全部知りたいです。」

伯父さんは頷いた。

「まずは生まれたときからか。」


私は軽くうなずく。

「これを読んだほうが早い。俺の親父の日記だ。水瀬のおじいさんにあたる。」

「おじいさんの??」

私は黙って日記を開いた。