「パパ・・・。ママのこと教えて・・・。」

私はなぜか視界がくらかった。

視界がくらくなって見難くなって

何かがほほにたれて

泣いてるんだって気が付いた。

「何から話そうか。」

「ママの昔の話とか、病気のこととか。」

「じゃぁ、少し待ってろ。」

パパは微笑んで、誰かに電話をかけに行った。


私はただ座っていた。