「水瀬、朝だ起きろ。浅井君来てるぞ。」

「は?!浅井が来てる?」

私、新見水瀬。


17歳。

明日、18になります。

「朝飯食ってるよ。」

「私の分・・・?」

「作って出した。」

この人は私の大事な家族。

今まで育ててくれた人。

「パパ、着替えて降りてくって言っといて。」

「りょーかい。」

新見満。まぎれもなく私の父親だ。

母親はいない。

毎年手紙と誕プレが来るけど、

使ったことはない。

手紙はいつも意味不明だし。 

パパに私を押しつけといて、上から目線でマジうざい。

パパの幸せは母親なんかより祈ってる。

「パパ、何で再婚しないんだろう・・・。」

パパは母親を愛してるのかな。

一度も連絡来たことないのに。

娘の私が見てもイケメンなんだからすぐ、女の一人や二人捕まるでしょ。