「…俺っ、最悪だよね。」


はっ、と吐き捨てるように言い放つ




「きーえちんっ…ごめんね?」


「聖司…?」









パッと急に体が離れ視線が重なる






―――まずいっ、



だめよ、だめっ…聖司!









すっ、と頬を包み込まれ


ゆっくりと、顔が近づく





伏せ目がちな瞳は妙に色気があり
私を混乱させる―――



子供だったじゃない、
昔から私の言うことを聞いて

無邪気に笑って……






「聖司…、」