ぽかーんと口を開けた聖司と
少し目をみひらかせた蓮

二人の様子を見て笑うのをやめた。







「…少しはしたなかったかしら、」



「きーえちんっ!ものすごく可愛い!!!」




ピカピカと目を輝かせながら攻めよって来る
もちろん蓮を掴み上げながら。


「っ…離してください!貴絵お嬢様の前ですよ?!」


「あっ、ごめーん。」



案外にも簡単に離し蓮は尻餅をついた




「うわっ、痛かった?」


「大丈夫です…」


「よしよしっ、」



ぐしゃぐしゃと蓮の頭を撫で回し
綺麗な髪は乱れてく

蓮は何も抵抗せずにアイツを睨んだまま。






「ふふっ、聖司は何か誤解してるわよ?とてもめんどくさい。」


「なっ!ひどーい!」