可憐な華にくちづけを







「……。」


「私なら心配ないわ、ありがとう。」


「いや…この」




「────私の貴絵お嬢様に触れないで戴けますか。」





パシッと弾かれた音


「なっ…!!」


「風ちゃん!!!」



うそっ…うそよっ……

目の前に居る、彼


───戻ってきたとでも言うの?




「れんっ…!!!」


「貴様…見たことのない面だなぁ…」


「これは失礼。私は貴殿方お2人をよく存じ上げていますがね。」



にっこりと綺麗な笑み。