「今日はもう、ゆっくりと疲れをお取りください。」
「……。」
「お休みなさい、貴絵お嬢様。」
何をいっているの?
「っ…聞かないの。」
「はい?」
「私のこのっ…」
原因不明の発作―――
病気だってことぐらい分かるわ。でも、病名を知ってしまったら、寿命を聞いてしまったら、
私はどうしたらいいのよ。
この国の次期王女の王冠をへし折る?誰かと結婚する?―――子孫を残す?
考えられないわ。
だから何も知りたくないのよ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…