可憐な華にくちづけを






「だめ…だめよ、聖司、」


こんなにも彼が怖いと思ったことはあったかしら。
こんなにも―――







「ごめん、きーえちん。逆効果かも、それ。」



集点はあっていない


金色の髪の毛が揺れた
キラキラと輝きを保ちながら









「っ…!」




首筋を舌が伝えば、次は鎖骨に向かう



もう…これは無理なのかもしれないわ、
何も聞こうとしない。








―――…ちくっとした痛みに現実に戻される。







「っ!…聖司!!」