「聖司!!」


力を絞りきり必死に押し返す
先ほどと全く変わりはない

無意味なこと―――








「ごめんね…きーえちん。俺がこんなものプレゼントしちゃって。」


「……えっ?」




すっと顔をあげ困り顔の表情







「気に入ってくれて、俺は嬉しいよ。…全部、俺のものだって感じで…ね、」


「…聖司?」




ぞわりとまた耳元が鳥肌を立つ

チクチクとした髪が現実を引き戻す









「ぜーんぶ、俺のものに、一番に、したい。」







表情は全くもって読み取れなかった


ただ、怖かった。