あれから二週間


 明日は運動会だ!


 私は黙々と、練習に励んでいる



 「ハァ…ハァ…」


 走り終わり、少し休んでいると


 「お疲れ様、優奈」


 そう言って、タオルと飲み物を渡してくれたのは、陸上部のマネージャー


 このマネージャーサンは愛美サン


 ポニーテールで、小さくて、かわいい


 私は受け取って


 「ありがとうございます!」


 「優奈ちゃん相変わらず速いわね~」


 「えぇ?速くないですよ…?」


 愛美サンは首を横に振り、


 「男子並みに速い!ほら、光輝と同じぐらいに速い!」


 「そ……そうなんですか……」


 私はタオルで汗を拭いた


 ちなみにあの日から光輝とは話していない


 結局あれは何だったのか……


 




 考えるのは辞めよう


 辛くなるだけだし


 それより今は明日のために練習練習っ!


 私は立ち上がり、また練習に励んだ