光輝が


 私を抱きしめた


 力強く……でも……どこか優しげに……


 私は驚き、光輝の方を見ると光輝は顔を伏せ、こっちをみてくれない…


 ねぇ…光輝…これはどういう意味なの?


 「光輝…?」


 私の声に反応した光輝は


 「わ…わりぃ…」


 そう言って光輝は、私と顔を見ることもなく、ひとりで帰って行った


 私はみてしまった


 光輝の顔は一瞬だけ、悲しい顔だった


 なにかいいたげの……


 でも、私は何も言えない


 ただその場に立ち尽くし


 *わ…わりぃ……*


 私はまた泣いた……