君がくれたもの



 エ?かんじんなところ聞いてないんですけど!


 私は立ち上がり


 「光輝っ!まだ聞いてないっ……」


 光輝の足は止まった


 そして振り返り…


 「俺は……夢を叶えなきゃいけねーんだよ!諦めちゃいけないんだ!」


 夢…………?


 夢って…………?


 聞きたかったけど、聞けなかった


 光輝の顔はいつも以上に真剣で…少し…怖かった

 まるで、これ以上聞くなでもいうように…

 

 光輝はさっきと全く違う優しい顔をして


 「じゃぁな!気をつけて帰れよ?」


 そう言ってまた背を向け、光輝は帰っていった