君がくれたもの



 塩の香が漂い、波の音が聞こえる


 波の音の中にはいろいろな人の声も混じって聞こえてくる


 「ふーー!やっとついたね~」


 里奈が携帯をいじりながら言ってきた


 「そうだね!」


 ピローリーン!


 里奈の携帯が鳴った



 「あっ!もぅきてるみたい」


 「あっ!女子ふたり発見!」



 三浦亮含め、クラスのみんながすでに海ではしゃいでいる


 「君たちが最後だね!んぢゃ、早く水着に着替えて海で遊ぼ~!」


 「は~い!優奈行こう?」


 「エ?水着?」


 やばい…かんじんなものを忘れてた


 「ま…さか…忘れた?」


 「うん……」