それから三十分ぐらい…私は泣いていた


 私……こんなに泣く奴だったっけ?


 後三十分もしないうちに最終種目


 リレーが始まる


 光輝が私に言ったことは


 きっと、リレーを頑張れって意味なんだろう……


 「はぁ…」


 そんな気分じゃないし……



 はぁはぁ………はぁはぁ



 誰かがいる?


 「優奈?」


 三浦亮だった


 「なんでいるの?」


 三浦亮は黙って私を抱きしめた


 「ちょ……離してよ」


 「バカだよ…優奈…」


 「な……んでよ…」


 涙がまたでた


 私の取った行動は間違っていたのかな……


 「バカだよ…」


 三浦亮はそれしかいわず私をギュッと抱きしめた