君がくれたもの



 気がつけば私は寝ていた


 そして隣のカーテンの奥から声がする


 話し声?


 聞くつもりはなかったけど、ここは保健室

 静かにしなきゃいけないし、隣のカーテンからだったから嫌でも耳に入る


 「またサボリかよ?」


 「まぁな!だるいし教室」


 「そうやってると、おめぇ将来に響くぞ!!!」


 「わかってるよ!今日だけ今日だけ!」


 「今日だけっておまっ……高校は始まったばっかだぞ!初日からサボル馬鹿なんて…先が危ういぜ!」


 カーテンの向こうでケラケラと笑いあっている

 「鈴香のためにも頑張れよ!」


 「あぁ…分かってるよ…」


 そう言って2人の男子は保健室を後にした