三浦亮は軽々と競技をこなしていく


 最終種目

 三浦亮がくじを引く


 三浦亮の足が止まった


 ん─?どうした?様子がおかしい


 でも、それは一瞬だった


 三浦亮はいきなりコッチに向かって走ってきた


 は?なになになに??


 そしていきなり、


 「優奈!!──来いっ!」


 私は三浦亮に手をつかまれゴールを駆け抜けた


 《一位、赤組、三浦亮クン!》


 女子の声援が響き渡る


 「三浦……亮………!!あなた……何を引いたの?」


 三浦亮は私をみて、ニッコリ笑った


 そして、

 「馬鹿そうな人」


 「うっさいバカ」


 なんじゃそら?ちょ~失礼っっ!


 私は睨んでるのに、三浦亮はケラケラ笑ってる


 「そんなに笑う??バカっ!」


 「ごめん、ごめん、冗談、ほんとは……」


 そう言って私の耳元で……