次の日、そのことがあってか私の評判はさらに悪くなっていた。


「おい、お前変なうわさ流れてっぞ」
私に少し怒ったような雰囲気でユウはいった。
「内容は少し違うかもしれないけど本当だもん…しょうがないょ」
まさかここまでうわさが広がるとは思わなかった。
やっぱり女の子は面倒だ。
「お前はもう少し愛想良くしたほうがいい」
愛想良く…ね。
今週だけがんばってみようかな…
私はみんなと接することを決めた。

別にしゃべるのが苦手なわけじゃない。
笑える。でも接して嫌われるのが怖いだけだから…
普通に…ユウのときみたいにしていれば大丈夫。

「今日は班で調べ学習をしたいと思います。パソコン室へ移動してください」
みんなが一斉に動き出す。
いつもならユウがきてくれる。
でも私はユウが来る前に同じ班のりんに声をかけた。
「あの…一緒に移動してもいい?」
私はその一言が精一杯だった。
さすがにいきなり声をかけられてびっくりしている様子だった。
確かに無理はない、今まで静かだったんだから。
「いいょ!!!!大歓迎!!!!」
そういってりんは私に抱きついてきた。
私はびっくりして固まる。
「きゃぁっ!!!ひなこかわいいーっ!!!」
そういわれて私はどうしていいかわからなくてとりあえず笑った。
するとみていた人がびっくりして
「ひなこが笑った!!!!!!!!!」
そういうとみんながこっちを向いた、先生までもだ。
「…みんな早く移動しようよ」
みんながびっくりした顔で一斉にこちらを向いたから
おかしくて笑いながら言った。
「ほら!はやく移動しろ!!!」
先生はそういってみんなを移動させた。
私はみんなの後ろ姿をじっとみていた。
「笑顔のほうがかわいいよ。」
「…ぇ?」
いきなり聞こえて後ろを振り向いたが誰もいない。
誰がいったのかわからなかった…。
「ひなこ!!!早くしなきゃ先生怒っちゃう!!」
りんが手招きしてあわてていった。
「ありがと!!!今行く!!!」
そういってパソコン室のほうへ走った。

あれは誰が言ったのかな…?