「さあ、ここに長くいる必要はもう無いんだ。あと8つ。頑張って探そう!」




開君が話題を振るようにみんなに笑いかけた。



なんとか私も作り笑いをして見せる。



「立花、ありがとうね。」



「わらわは何もしておらぬ。・・・頑張るのじゃぞ。」




そういって、手を差し出した立花の手にみんなで手を重ねた。



暖かい・・・





まだ、やらなくちゃいけないことがある。



ちゃんと、前向いて歩かないとあなたのもとへ行けないから。




そして、私たちはお城を後にした。




・・・ありがとう、立花、田部君。