ガチャ-----
ドアを開ける。
さっきと変わらない空間。
ただ、変わっているのはここにいる人の心情だけ。
それだけでなんだか豪華な部屋も閑散として見える。
そして、不意に体が暖かくなる。
「・・・知ってたんだよね?21のゲームのこと。」
私は抱きしめられたことにはなんにも触れずにそれを尋ねた。
「なんでそう思う?」
耳元で大好きな声がささやく。
心臓がビクリと跳ねそうになるのを抑えて次の言葉を選ぶ。
「後攻にしか勝利方法がないから。譲ってくれたんだよね?」
率直で、でも今一番言いたいことをよく伝えられる。



