「では、そちたち二人のために特設ステージを用意するからしばしばあそこの客室で待っていてほしい。」
立花がさす部屋はこの馬鹿でかいロビーの一番端。
「しょうがない、行ってくるね。」
私は、みんなが見守る中その部屋に向かって歩き出そうとした。
「あ、柚子!ちょっと、その杖をこの者たちの誰かに預けろ。天哉は見ての通りなぜかコスプレをしておらぬ。ゆえに力を使えぬのじゃ。だからフェアのためによろしく頼む。」
「まあ、そうだね。フェアじゃないのは私も嫌だし。」
私は伶麻奈に杖を預けた。
「気を付けてね、柚子。」
「うん、絶対に勾玉手に入れてみせるからね。」
ハイタッチをしてもう一度客室に向かうことにした。



