「ほう、柚子か・・・。いいじゃろう。では、そちたちに耳よりの情報を授けよう。」





立花がどこから取り出したのか藍色の無地の扇子でビシッと私たちをさしてきた。




「柚子が勝てば、そちたちの探しておる勾玉を授けよう。」




おおっ!っとみんなから歓声が沸く。




「だが、天哉が勝てば・・・天哉の望みを一つ聞いてやってほしい。」



「・・・う。」



なんか、条件がざっくりしすぎてるんですけど。


でも、勝てば私たちが探してる勾玉もらえるんだよね?



結構、いい条件だと思うけどな。



「よいか、柚子?」



「いいの?大丈夫?」



立花と夏ちゃんたちが心配そうに聞いてくれるけどいい条件なので受けて立とうじゃないの。



「私、やってみる。」




私のアイテムらしき短い杖を田部君に突き付けた。