「だから、開の頬についた傷も癒せるはずだよ。手を当ててごらん。」
その言葉で私の隣にいた開くんに伶麻奈は近づいてくる。
そして、恐る恐る開くんのきれいな白い頬に手を差し伸べる。
「「あっ・・・!!」」
そこにいた全員が息をのんだ。
開くんの頬に触れた伶麻奈の手からあふれんばかりの光は開くんの傷口をどんどん塞いでいった。
「・・・痛くなくなった!ありがとう、伶麻奈さん!」
「私にこんな力があったなんて・・・。」
本当に、ここはそれぞれの役割の通りに能力が備え付けられているらしい。
そして、あることに気が付いて一斉にみんなは振り返った。
「えっ・・・!いないっ?」
そう、さっき三守君が殺めたであろう新川君の屍がそこには存在していなかったからだった。



