そして、真実の口がついた重たい門は音を立てて開きだした。
「・・・開いた!」
歓喜の声を上げる開くん。
なんで、伶麻奈の三守君への呼び方が達哉になったことは気にしないでおこう。
「大丈夫、きっと俺らは異空間に意識だけ移動してきただけなんだ。」
「私も、そうだと思うな。」
夏ちゃんが三守君に賛成した。
「どういうこと?」
「んーとね、私らの体はちゃんと向こうの世界に存在してるんだよ。さっき柚子が吸い込まれたブラックホールの前から私たちは意識が飛んでるっていうわけ。」
・・・あれは、今と同じ意識の中の出来事だったっていうこと?
「でも、ひとつだけ違うことがある。」
そのあとに三守君が付け足した。
「ここは亜空間。魔界なんだ。だから、意識の中とはいえ感覚もある。だから痛みも当然存在するんだ。だけど、それぞれの衣装通りここに移動してくる最中に役が決められていたんだろうね。」
私には、少し理解しがたいことでした。



