あの時抱きしめられた理由は地面に散らばる岩の破片が物語っている。
・・・破片で切れないようにっていうことなのかな。
私をかばったせいで傷を作らせてしまった。
「開!・・・無事か?」
「達ちゃん。そんな、大げさな。俺、そんなに柔じゃないよ。」
余裕のピースをしている。
「よかったね、柚子。」
「あ、うん・・・」
夏ちゃんがそう言ってくれるけど伶麻奈が開放されたわけじゃない。
伶麻奈はというと白い頬を青くさせて小刻みに震えている。
新川晃一(コウイチ アラカワ)君はふっと笑った。
「へえ・・・開、やるじゃん。でも、こんな話知ってるか?」
「・・・何?」



