「・・・お見事ね。」





綺麗な紫色の肌蹴た着物で近づいてくる明ちゃん。




「最後に良い物が見られた。」




その声でみんなが振り返る。




「最後?」




小さく頷いた明ちゃんはどこか悲しげな瞳をしていた。




「私だって、みんなと一緒に戦いたかった。反恵美里軍なんて嫌だよ。私だけじゃない。反恵美里軍として死んでいったみんなもみんなそう思ってた。」




ぽたぽたと競技場に落ちた涙。