「・・・水色か。広山さんらしいな。」 そう言ってギュッと手で握る永森君の瞳は涙でぬれていた。 渡された勾玉を宝箱の中にしまう。 「紫、青、白、黄緑、黄色・・・これで6つ目か。水色。」 「・・・絶対に10個集めて帰ろう。」 「永森君・・・。」 大切な人を失うと、その分の重荷を背負って生きなきゃいけない。 それは、幾多の武士たちが亡くなった戦国時代でも今でも不変なこと。 ・・・早く、帰らなくちゃ。