「あ、だいぶ気温が戻ったね。」
そう、ここは地下から一回上ったところ。
だいぶ暖かくなった。
暗い廊下だったけど咲が出してくれたタイマツでだいぶ助かっている。
暗闇が怖いとかいう女子もいるけど今はそんなこと言ってられない。
このまま現実の世界に戻れなくなるほうがよっぽど怖いから。
「あっ・・・!あそこにいるのって。」
夏ちゃんの声でみんなが目を細めてその人物を見た。
河野明(コウノメイ)・・・
最初のほうで紹介したとおり38歳、いやもう誕生日を迎えて39歳になったおっさん先生から口説かれていた女の子。
「やほー・・・」
発する言葉とは別のテンション。
ま、いつもこんな感じなんだけど。
テンションっていうか棒読みっていうか。