また、千鳥かよ・・・
千鳥はいつも目立とうとしてはっきり言ってクラスで浮いている。
上手く使えば動ける駒になりそうなのにな・・・って、私また腹黒いこと考えてた!
と、冷静でいるまもなく・・・
「キャーッ!!」
突如クラスの真ん中辺りに現れたブラックホール的な黒っぽい渦。
何あれ!!
ちょっと待って、今すごい非科学的なことに遭遇してる気がするんだけど・・・
「っちょ・・・何よ、この風!!」
そのブラックホールから内向きの風が吹き荒れる。
「す、吸い込まれる~!!」
「ゅ、柚子!!」
一番最初に私の足が床から離れた。
机も吸い込まれていったから私を守るものはなかった。
37キロ・・もう限界です。
「柚子ー!!」
トナの叫び声を最後に私は吸い込まれるように跳んでいった。